100匹の魚(または愉悦のあとさき)

ジョージア(グルジア)共和国領内アジャリア自治共和国の首都バトゥミでのプロジェクト。当初、各コミュニティへリサーチするため訪れたが、住民たちから訝しがられた(当然だろう)。黒海に面していて山も抱えるこのエリアは、当然魚をよく食べる。フィッシュ・マーケットには種々の魚が並べられ、人々が思い思いに買い物していた。そして今回計画したエリアはちょうどイスラム教徒とグルジア正教徒が住む境界にあった(映像に映るテーブルはイスラム教徒が多く集まる喫茶店のものを借用した)。私は路上で誰もが参加可能な魚を100匹食べる宴会を開き、食べられる状態まで向かう過程と、食べた後の過程を撮影した。不在の食事は、秩序が崩れていく様と、集積によってまた別の姿を現れていくことを映し出している。

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100 fishes (or before and after epicure)
Single channel Full HD video with sound
13’15”
Batumi, Georgia republic
2014

© masaru iwai